CTFチーム結成の罠

この記事は,大阪工業大学 Advent Calendar 2020の1日目の記事です.

はじめに


 CTF始めたての時全然解けなくてくじけそうになった事はありませんか? 一人で解いてたら,詰まったときどうしようもなくなってそんなことが重なるとモチベーションに直結します. その解決法として

  • めちゃめちゃ頑張って一人で強くなる方法
  • チームを作って環境を変える

の二つが挙げられます.
 上はこんな記事にたどり着かないだろうし,尊敬しかない.そうじゃない人は1人で解ける量も普通は限られてるのでチームで分担したくなってきます. そこで私が実際にチームを作ってかかってしまった罠を紹介していきたいと思います.

1つ目の罠


 自分でチームメンバーを集めるときに同じくらいの実力だと空中分解しやすいです.
チームでCTFに参加して思うように解けなかったとき,チームメイトも同じように解けなかったことが続くと馴れ合いが生まれて,段々モチベーションが下がっていってやがて空中分解していきます.(絶賛分解中...)
最初は互いに解けなくても次頑張ろうとなるが,少しやった程度でCTFは強くはならない(と思いたい)のであまり解けない状態が続いて,それが恒常化してしまうと結局一人で詰まってた時と変わらなくなります

 これの解決方法は簡単で,頑張って自分よりも強い人をチームに誘うことです.自分より明確な上を作ることによって目標が身近に生まれて成長が促進されます.

2つめの罠


 よくあるモチベーションの差によるすれ違いです.
これはよくあるし,よく聞くやつだと思います.CTFだけ勉強したいっていう人とCTFと競プロいい感じにしたい人がチームを組んでら失敗しやすいです.自分はどんどん取り組みたいけど他のチームメイトとそうでない時すれ違いが起きます.その結果チームで動くことが難しくなります.そうなれば一人でやってた時に逆戻りです.

 これの解決はとても難しいです.始めた時はモチベーションが一緒だとしても,人の興味関心は変化するためずっと一緒のモチベーションというわけにいかずすれ違いが発生します.考えられる解決方法はチームメンバを増やしてアクティブになりうる人の数物理的に多くすることです.二人だと確実に詰みます

3つめの罠


 最後はチームメンバへの遠慮からの空気のゆるみです.
自分やチームメイトがあまり解けなかったときに”まぁしかたないよね”といった空気が蔓延してしまうと,成長のスピードが抑えられやすくなります.自分の中の言い訳が正当化されてしまうため,成長が促進されません.やがて,いい意味でも悪い意味でも自分のペースで成長していくようになり2つめの罠にはまりやすくなります.

 この罠の解決方法は単純に遠慮をなくせばいいだけです.ただ大抵はチームメンバはCTFを通して知り合った人なので,”お前全然問題解けないじゃん”とか言ってしまうと,チームの空気はシベリア送りなので軽い煽り程度のいい感じの刺激によって成長を促進させると抜け出すことができると思います.

まとめ


 結論から言ってしまうと,1人でごりごり解けず他人を求めてチームを作っても失敗しやすいので,どこか既存のチームに頑張って入ったほうが圧倒的に成長できます
そしてチームを求めるような人は1人でやってもどこかで躓くので,悪いことは言わないので頑張ってどこかのチームに入ったほうが身のためです.自戒
 CTFは知ってないと解けないことが多いので環境なんか気にせず,どんどん参加していきましょう(特大ブーメラン)







それでも初心者でチームを組みたい人へ
 自分と同じ担当の人を1人以上誘わないと,問題につまった時に結局1人なので各分野初心者1人だと毎CTFお通夜になるのでお気をつけて......